投資信託、資産運用を始めてみようと言う方には置かれた状況も様々です。
積立投資でこれから少しずつ、言葉通りに積立をされる方は迷う要素が少ないと思います。
けれど例えば、既にまとまったお金がある、それをこれから資産運用する場合はどうしたらいいの?そう疑問に思う方もいるのでは。
スポット購入と積立投資を改めて復習します。
セゾン投信のスポット購入とは
スポット、局所的に買う方法です。この場合は、セゾン投信の口座に金融機関から振込みが必要です。口座に買い余力がある状態で、自分で購入手続きを行います。
セゾン投信の積立投資とは
定期積立プランがこれに当ります。こちらは手続きを経た後に、自動的に金融機関から引き落とし、その引き落とした現金で買い注文を行います。全て自動的。毎月お給料から少しずつ投資に捻出したい方にはこちらが便利ですね。
積立投資の人はそのままドルコスト平均法で期間の分散投資が可能に
このドルコスト平均法はインターネットでよく言われています。
例として1万円の基準価額の投資信託があり、これが月によって1,000円単位の値動きがあったと仮定します。
1月 | 10,000円 |
2月 | 11,000円 |
3月 | 12,000円 |
4月 | 11,000円 |
5月 | 10,000円 |
6月 | 9,000円 |
7月 | 10,000円 |
8月 | 8,000円 |
9月 | 9,000円 |
10月 | 9,000円 |
11月 | 10,000円 |
12月 | 11,000円 |
グラフにするとこんな形。
上の投資信託は3月まで好調、でもそこからずるずると下げ8月に底、年末に向けて再び上昇と言う値動きです。
もし毎月1万円を購入していた場合、評価額は12万円になります。高い時にも安い時にも購入を続ける事で、急な上昇や下落も平均化させることが可能になります。
んん?
ちょっと待てよ?と思われた方!
上の例であれば、1月に12万円を買っていれば、基準価額は+1000円、つまり10%の含み益を得られた事になりますね。
また基準価額が8,000円の時に12万円を買った人は基準価額が+3,000円、これは+37.5%の大きなリターンを得られたことに。
この2つの例はスポット購入。それなら積立投資よりもスポット購入の方がいいじゃないかと思われた方も多いのでは。
つまるところ、このどちらかについては答えがありません。
例えば1月~3月にかけて毎月基準価額が1,000円ずつ上がる流れにこれはいける!と3月に買ってしまうかもしれませんね。基準価額が12,000円で買った人にしてみれば、年末の11,000は損のある状態です。
未来に基準価額がどう動くか予測できない点でスポット購入が必ずしも当るとは限らないのが難しいところ。過去の値動きを見てあの時買っていればーとは言えるのですけどね。
ただ答えが無いだとつまらない。最後に少し具体例を。
ちなみに私は20万円分を3月3日に一度に買いました。
A.毎月の給料から少しずつ投資に回したい方
積立投資でいいと思います。
B.毎月の給料から少しずつ投資に回したい方、でも少し欲張りたい。
スポット購入。例えば、2ヶ月、3ヶ月分の買い余力が溜まった状態で自分で買い時を探ります。気付いたら投資する事自体忘れていた!なんてことが無い様にある程度、相場を見ていく根気が必要です。
C.まとまったお金が既にある場合。
スポット購入。2,3ヶ月に一度、少しずつ買い足し。金額が大きかったとしても1年無いし、2年で購入が完了するくらいでいいと思います。3年、5年と購入時期を分散していくと、その間に基準価額が大きく上昇していた可能性のほうが高くなると思います。
D.まとまったお金が既にある。少しチャレンジもしたい。
スポット購入。大きく値が下がるタイミングをずっと待ちたい人に。一年のうちに何度かマーケットが大きく値下がりするタイミングはあります。ここぞと言うタイミングを狙いたい人はそんな機会を待ってみても。
長期の視点で見ると、この買い方のタイミングについても、ごく小さな影響に留まるかもしれません。短期的に大きく急上昇もしくは急降下したタイミング、そうしたタイミングを除けば3年先、5年先の運用成績もどの時期で買ったにしても同様の結果になると思います。
自分はどんな投資がしたいだろうかーと考えながら、購入時期を検討されてみてはいかがでしょうか。スポット購入と積立投資についてのお話でした。