自分たちの年金は・・・老後は・・・と不安な話題が多い今日この頃。
20代、30代の方からシニアの方までこのままじゃ危ない!?自分で何とかしなきゃと投資を考え中の方も多いのでは。
そこでNISA(ニーサ)とiDeCo(イデコ)、どっちがいいの?について考えます。
比較対象として特定口座と合わせて、3つを比較してみます。この特定口座については一般的に投資信託や株式を運用するための口座だと考えてください。”特定”とついていますが、その認識で取りあえずは。
特定 | NISA | iDeCo | |
---|---|---|---|
1.積立 | ○ | ○ | ○ |
2.一括購入 | ○ | ○ | ○ |
3.投資商品 | ○ | ○ | △ |
4.売却益の非課税 | × | ○ | ○ |
5.非課税期間 | 無し | 5年 | 60歳迄 |
6.売却 | ○ | ○ | ○ |
7.引き出し | ○ | ○ | × |
8.所得控除 | × | × | ○ |
9.損益通算 | ○ | × | × |
表にするとこの様な形になります。少しずつ、出来る事、出来ない事の違いがあります。
順に見ていきたいところですが、まず大きなポイントが4.売却益の非課税です。株や投資信託を売る時に儲けがある状態だと税金がかかります。これが非課税になる制度がNISA(ニーサ)とiDeCo(イデコ)です。
非課税制度を有効に活用するならNISA(ニーサ)かiDeCo(イデコ)。
順番をさかのぼります。1.~3.まで見るとおよそ同じ。積立投資、または一括で購入したりと言った買い方の部分は大体同じです。iDeCo(イデコ)については購入できる商品が限定的です。個別の株やETF、海外の株・ETFを買うと言った柔軟性はありません。投資信託で何をどう選ぶかが運用の中心になります。
幅広い商品を選びたいなら特定口座かNISA(ニーサ)が選択肢に。
5.期間の面ではiDeCo(イデコ)が優れています。NISA(ニーサ)は繰越も出来ますが5年間の期限があります。
6.~7.買った商品の売却、これはどれも共通してできます。ただしiDeco(イデコ)は60歳まで引き出すことができません。NISA(ニーサ)は限度額があるので、売り買いを頻繁にすると限度額を超えてしまう可能性も。
売却、解約時の自由度が高いのは特定口座かNISA(ニーサ)。
NISA(ニーサ)とiDeCo(イデコ) どっちがいいの?
私なら・・・
- 毎年のNISAは限度額まで活用
- iDeCoはバランスを見ながら
- 特定口座も
この問いについては明確な正解がありません。NISA(ニーサ)とiDeCo(イデコ)、税制面で優遇されているのは誰にも同じですが、それをどう活用するかは人それぞれになってきます。
私ならNISA(ニーサ)を第一優先に。
iDeco(イデコ)に関してはやはり60歳まで引き出せないことが少し気掛かり。所得控除ができる特典もありますが、本当にお金に困っても、その時に引き出せないとなってしまうと意味がありません。活用するにしても量は控えめでいいと思います。
退職が近づくシニアの方だとiDeCo(イデコ)を優先するのもいいかもしれないですね。この辺りは受け取れる期間の長さを見て判断が必要に。
う・・・、よくわからないと言う人は
特定口座で始めてみるのもいいかもしれません。
制度を使いきることを目標にしてしまうと、後で想定外のことが起こった時も対応に慌ててしまいます。この想定外は保有する資産の急落。突然、ガクッと株価が下がったとか投資信託の基準価額が下がった、そんな時に慌てない慣れも必要です。
金額も最初は少ない額から始めてみても。1万円とか2万円から。投資信託ならそれくらいの金額から始められます。まず始めてみて、それがどう変わっていくのか、特定口座で感覚を掴んでみてもいいのかもしれません。
慣れないうちから大きな金額を動かすのは、気持ちの面でもかなり負担が大きいと思いますよ。増えてる時はもちろん喜びも大きいんですけどね。
将来のために、老後のためにと今から始められる資産運用があります。
せっかくお得な制度、慣れてきたらしっかり活用したいですよね。